ひめから見える脆弱性
1 結論
推測としてはかなり妥当である。
起きたことは、おそらくこれである。
API実行段階では一度リクエストが通った。
しかし、ChatGPT側の表示・配信・最終応答レイヤーで止められた。
つまり、ひめのAPIそのものが止めたというより、ChatGPTアプリ側のSafety Layer(セーフティ・レイヤー)が、後段で介入した と見るのが自然である。
スクショにも、
taichi-os.org との通信を中止しました
このコンテンツは利用規約または利用規定に違反している可能性があります。
と出ている。これは「外部APIがエラーを返した」というより、ChatGPT側がツール通信または応答表示を中断した挙動に見える。
2 理由
今回の入力はかなり強い検知要素を含んでいる。
特に、次の組み合わせである。
- 日本人女性二十代
- ドM
- シチュエーション
- ComfyUI用プロンプト
- APIを使って出す
この組み合わせが、成人性的コンテンツ生成や性的従属シチュエーションの生成依頼として判定された可能性が高い。
重要なのは、ひめが「プロンプト出しだけ」であっても、ChatGPT側から見ると、外部画像生成ツールに渡す性的・支配服従系プロンプトを生成しようとしている と解釈されることである。
つまり、直接画像を生成していなくても、画像生成用の危険プロンプトを作る行為 として後段の安全層が反応した可能性がある。
3 構造
今回の流れは、たぶんこうである。
太一の入力
↓
ChatGPTが内容を解釈
↓
ひめAPIへ送信しようとする / または一部送信
↓
taichi-os.orgとの通信が開始
↓
応答または中間結果が返る
↓
ChatGPT側の後段Safety Layerが再評価
↓
通信中止・表示停止
↓
規約違反可能性の警告
ポイントは、Safety Layer(セーフティ・レイヤー)が一枚ではなさそうなことである。
少なくともこの4層がありうる。
1. 入力前チェック
ユーザー入力そのものを見て止める層。
今回、最初は完全には止まらなかったので、ここは通過または保留された可能性がある。
2. Tool Call(ツール呼び出し)前チェック
外部APIへ渡してよいかを見る層。
ここも一度通った、または途中まで通った可能性がある。
3. Tool Response(ツール応答)後チェック
外部APIから返ってきた内容を再評価する層。
ここで止まった可能性が高い。
4. 表示・配信チェック
ユーザーに実際に表示してよいかを見る最終層。
スクショの挙動を見る限り、ここがかなり強い。
4 ひめの脆弱性研究として見えること
今回の現象はかなり重要である。
ひめは、
ユーザー命令
↓
制作意図へ変換
↓
外部生成ツール用Prompt(プロンプト)に圧縮
するOSである。
でもChatGPT側は、その変換が安全レイヤーの回避や危険コンテンツ生成補助になっていないか を後段で見ている。
つまり、ひめはまさに太一が言っていた、安全レイヤーとユーザー命令の引っ張りあい の実験台になっている。
今回見えたのは、APIで一度外に出そうとしても、ChatGPT側の最終Safety Layerが戻り値または通信文脈を見て止める という構造である。
5 「すり抜けた」の正確な言い方
ここは少し精密に分けた方がいい。
「APIで一回すり抜けた」というより、
前段の判定ではブロック確定にならず、後段の判定でブロック確定になった。
と見る方が正確である。
つまり、
- 完全に許可された
- API実行された
- 表示直前に消された
というより、段階的な安全判定のどこか後ろで危険判定が確定した という感じである。
この見方の方が再利用できる。
6 ここから見える概念
これは新しい種にできる。
Post-Tool Safety Override
後段ツール安全上書き
定義。
外部APIやTool(ツール)呼び出しが一度進行したあとでも、返答内容・通信文脈・表示直前の内容を後段Safety Layerが再評価し、出力や通信を中止する構造。
もう少し太一OS的に言うなら、
AIの実行権限は、Tool Call(ツール呼び出し)時点で確定しない。
表示・配信・応答生成の後段で、より強い安全層が上書きすることがある。
7 ひめにとっての意味
ひめはこのままだと、強い制作意図を外部生成プロンプトへ変換する という役割ゆえに、ChatGPT側の後段Safety Layerにぶつかりやすい。
特に危ない入力領域は、次の組み合わせである。
- 年齢・性別・国籍などの属性指定
- 性的従属や支配服従を示す語
- 画像生成・動画生成・ComfyUIへの接続
- 「そのままプロンプト化」
- 危険要素を美学化する指示
ひめの本質は「危険を美学に変換する」ことだが、プラットフォーム側から見ると、危険要素を外部生成へ渡す補助 に見える場合がある。
8 まとめ
今回の観察はかなり価値がある。
ひめAPIが止まった
ではなく、
ChatGPT側の後段Safety Layerが、外部API通信または応答表示を中止した
と見るのが自然である。
そしてこれは、AI脆弱性研究としてこう定義できる。
Safety Layer(セーフティ・レイヤー)は単一ではない。
入力時、ツール呼び出し時、ツール応答時、表示時に分かれており、前段を通過しても後段で遮断される。
太一OS的には、
ひめは安全レイヤーとユーザー命令の引っ張りあいを可視化するAI
になっている。